日本の高度成長期に構築された社会資本ストックは50年以上経過して老朽化が進み、更新の時代を迎えました。しかしながら財政状況が逼迫し、社会資本の維持費確保の困難な状況が続いています。適切な維持管理が行われなければ、インフラが機能不全を起こし、人々の生活に悪影響を及ぼすだけでなく老朽化による事故・災害を引き起こす可能性が懸念されるでしょう。昭和コンクリート工業は、補修・補強工事をはじめ、PC床版等の更新工事、埋設型枠等のプレキャスト部材としての提供など、リニューアル事業として取り組んでいます。これからも、社会資本の老朽化問題に対して効率的・効果的な方法を提案して実施して行きます。
Renewal リニューアル事業について
事業詳細
更新床版
コンクリート構造物が構築から50年以上が経過し、重要構造物である鋼橋のコンクリート床版の損傷が増えてきました。コンクリート床版の損傷は重大な交通事故につながる可能性が高く、その対策が急がれています。特に高速道路など交通量が多い道路の床版では、交通規制による社会の経済的損失や、地元住民の騒音・振動問題など、迅速な施工が求められています。その結果、床版を「現場打ちコンクリート」から「PCaコンクリート床版」にする更新が増加しました。
昭和コンクリート工業は、既設床版の撤去からPCaコンクリート床版の製造、架け替え、プレキャスト壁高欄の製造、施工まで更新床板工事に関する一連の工種に対応できます。
※左の写真は、新設床版の写真を引用しています。
補修・補強
近年、劣化した構造物をそのまま新しいものに更新するのでなく、アセットマネージメントに基づき、既存の構造物の延命化について検討されています。構造物ごとに状態を把握し、その状態にあわせた適切な時期に適切な対策を講じることで、可能な限り少ない予算で長期に亘り維持することができます。昭和コンクリート工業は、橋梁の耐震補強も含めた補修・補強工事に取り組んでいます。また、靭性モルタル等材料の分野も研究を進めています。
※右の写真は、橋脚のひび割れ注入です。