夢翔大橋の土木学会デザイン賞2018
奨励賞受賞

当社が施工した夢翔大橋(ゆめかけおおはし)が土木学会デザイン賞2018奨励賞を受賞しました。

夢翔大橋は一般国道168号線の五條市大塔町辻堂に架かる橋梁です。平成23年9月の紀伊半島大水害では3年3ヶ月にわたり辻堂地区の国道が寸断され、開通前の夢翔大橋は迂回路として地域の応急活動に大きく貢献し今後は地域活性化への寄与が期待されています。

工事概要

発注者 奈良県五條市
橋梁形式
橋長 幅員
PC3径間連続エクストラドーズドラーメン箱桁橋
橋長290.0m(総延長384.0m) 幅員13.552m
施工者 錢高組・昭和コンクリート共同企業体
(エクストラドーズド橋部)
工期
(エクストラドーズド橋部)
2007年3月~2010年3月
路線開通 2018年3月

総延長384mのうち、当社が施工した主橋部の橋長290mのエクストラドーズド橋では、自己充填型の高強度コンクリート (設計基準強度:60N/mm2)を主塔および主桁に採用したほか、主塔と橋脚に高強度鉄筋(SD490)を採用しました。また、主桁・主塔・橋脚が剛結されている主塔部を除く各支点部には、免震支承を採用しました。

これらの技術により耐震性能を確保しつつ、部材をスリム化してスレンダーで躍動感あるフォルムを実現しました。

夢翔大橋はアメリカの著名な研究者であるミシガン
大学のアントワーヌ・ナーマン名誉教授の著書
”Prestressed Concrete Analysis and Design – Fundamentals”の表紙を飾るとともに、本文でも紹介されています。
夢翔大橋が掲載されている第3版は、名著とされ、1982年の初版発行より版を重ねる同書の最新版であり、アメリカをはじめ英語圏の大学・大学院で教科書として広く読まれています。

土木学会デザイン賞2018奨励賞

http://design-prize.sakura.ne.jp/archives/result/1063

土木学会デザイン賞

土木学会デザイン賞は、公益社団法人土木学会景観デザイン委員会が主催する顕彰制度です。2001年に創設され、正式名称は「土木学会景観・デザイン委員会デザイン賞」といいます。公募対象を広く土木構造物や公共的な空間に求め、計画や設計技術、制度の活用、組織活動の創意工夫によって周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品およびそれらの実現に貢献した関係者や関係組織の顕彰が行われています。

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